畳替え(畳の張替え)とは
しかし、その構造と各部に使われている素材には、快適に暮らす様々な知恵が生かされています。
畳の構造を知ることは、お客様の用途・住環境に適した畳を選ぶ際の、重要なポイントになります。
快適に長く使っていただくためには、それぞれ適切な時期があります。
畳は畳床・畳表・畳縁と、いたってシンプルな構造でできています。
畳は、幾重にも重ねた稲藁を締め付け、圧縮して作られた「畳床」に、経糸に天然のイグサを編みこんで織られた「畳表」を上からかぶせ、長辺に「畳縁」を縫い付けることで作られています。
現在では、科学技術の進歩や、住宅事情やニーズの変化に伴い、様々な素材が使われるようになりました。しかし、畳自体の基本的な構造や製法に関しては、大昔から変わりありません。
「畳床(たたみどこ)」「畳表(たたみおもて)」「畳縁(たたみべり)」それぞれの特徴をご紹介します。
畳表の見分け方で大切なポイントは、い草の品質・長さです。い草の太さが均一で色も良く、変色や傷などが少ないい草が良いい草です。このようない草で根元と先端を除いたい草の真ん中の部分を多く使用した畳表は上質なものです。長いい草を使ったものが美しい畳表です。
イグサの内部はスポンジ状で、無数の穴があり、その穴に空気中の二酸化窒素などの有害物質を吸着する性質があります。さらにはアンモニアなどの嫌な臭いも消してくれるなど、空気の浄化作用があります。
また、その香りは人をリラックスさせる効果があり、畳の部屋の方がフローリングの部屋よりも、学習効果が高いという実験結果も出ています。
最近では安価な中国産の畳表も出回って来ましたが、品質では国産には遠く及びません。
高品質の畳になります。
目が詰まり、厚くてきめ細やかになった畳表は、美しく、耐久性にすぐれたものとなります。
当然、イグサの本数が多いほど、高品質であり価格も高くなります。
最高級品
茶室等のこだわりの和室
色ツヤ抜群/国産
織り込み密度 7000本
上級品
客間・仏間・寝室などに癒しを
色が均一で鮮やか/国産
織り込み密度 6000本
中級品
居間や和室など普段遣いに
やや端の色が違う/国産
織り込み密度 5000本
普及品
アパート・賃貸物件などで使用
端の方が赤っぽい/中国産
織り込み密度 4500本
また工業製品であるため商品ごとのバラつきがなく常に安定した品質と価格を提供できます。
ただ天然のイグサ畳表に比べ自然な風合いや色合いに乏しく特有の香りもありません。また価格の面でも割高になります。
ビニール(樹脂)畳表
耐久性に優れるポリプロピレンと、天然の風合いを醸し出す無機材料。飲食店や公共施設など多くの人が出入りする和室では、特にオススメです。
和紙畳
機械すき和紙をこよりにして、樹脂コーティング。イ草に比べて、ダニ・カビの心配、色あせも少なくメンテナンスも簡単です。
畳床は、もともと稲藁を何重にも重ねてできた天然素材100%の「藁床」を使用しておりましたが、近年では住宅事情の変化や、藁自体の生産がすくなってきたこともあり、藁床に変わり木材チップの圧縮板で発泡スチロールをはさんだ軽い建材畳床が普及しております。
稲ワラ畳床の品質基準として、特級から3等級まで格付けされています。
目安として稲ワラ使用量がより多いもの、および、藁を組んで並べる段数(ワラの配層)多いものが良いとされています。
特級品
細かく縫い上げてある為に復元力にも優れ、 家具を置いた場合でも空気を含んでいる為に復元し、室内と床下の通風・乾燥さえよければ上物ほど長持ちし、かえって経済的ともいえます。
一般住宅用
一般向け中級品・最も需要の多いタイプ。畳ならではの感触はや味わい、吸放湿性・耐久力・復旧に優れている。
藁サンド(スタイロ床)
藁と藁の間に、ポリスチレンフォームを挟んで作られた床で、藁床に近い感触を持ちつつ、藁床より軽量で、湿気にも強い床です。
建材床(化学床)
特徴としては、安価で軽量、断熱性や耐湿性にも優れているが、藁床に比べると足あたりが硬く、また、フォーム入りのものはやや耐久性に難があるといえます。
畳当店では畳縁を豊富に取り揃えております。お客様の好みやお部屋の用途に合わせて畳縁を選んで頂くと、きっとこれまでとは違った気持ちで、 畳のある生活を楽しんで頂くことが出来るはずです。
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琉球畳・縁なし畳
「琉球畳」「縁なし畳」はその名通りに縁(へり)がない畳の事で、ここ数年から注目を浴びて人気の高い畳です。通常使う畳表より幅の広い畳表を使い、四方に折り曲げながら巻き込み逢着する加工方法です。 -
カラー畳
お客様の好みやお部屋の用途に合わせて畳縁を選んで頂くと、きっとこれまでとは違った気持ちで、 畳のある生活を楽しんで頂くことが出来るはずです。